さぼてん食堂のさぼってへんよ。

大阪肥後橋のカレー専門店さぼてん食堂のブログ

番頭はこう思っています(再掲・追記)

昨年の2018/6/30に旧ブログでエントリーしたブログです。追記は最後に記しております。

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深夜にこんばんは、肥後橋のさぼてん食堂の番頭でございます。

昨年に続き、今年もぴあ株式会社様の

「究極のカレー 欧風部門GP」

を頂戴致しました。

店主森川は究極のカレー総合GPに拘りを持っているようですが、個性の出しにくい欧風カレーでキラキラとした宝石箱のようなスパイスカレーの雰囲気を出すのはかなり難しく、もし本気で総合GPを目指すのであれば一から再構築するしかないと僕は思っています。

お叱りを承知で書かせていただきますと、スパイスカレーを作られている方を僕はアーティストだと思っています。感性の部分が重要で、インスピレーションを得る為に色々な文化と接触を持ち、その文化から得たものをカレーで表現したり再現したり、そんな風なイメージを持っています。

それに対し、店主森川は欧風カレーに直結する技術や情報などの習得や収集には熱心ですが、感性を必要とする部分は避けようとする傾向があります。高校時代からの彼を見ているのでよくわかるのですが、自分が好むフィールドであれば恐ろしい集中力と努力を発揮しますが、それ以外は完全に避けます。

例えば

総合格闘技は3系統の技術が必要です。

打撃の技術、投げる技術、関節技の技術。

この3系統が細分化されて色々なテクニックが存在するのですが、店主森川は打撃の技術の向上しか努力しません。本来であれば他の技術もバランスよく学んだ上で打撃に特化するのであれば対策も出来るのですが、打撃しかしない。

打撃オンリーの試合なら全然いいと思うんです。

でも総合格闘技に参戦するなら他の技術や文化も学び、それを表現する苦しみも味わわないと絶対勝てないと思うのです。

本気で

「総合GPを獲りたい」

ので、あれば

「分からないから時間がもったいない」

とか

「自分には感性が無い」

とか、言ってないで自分が触れた事の無い文化に突撃すべきだと思うんです。具体的な何かを得る事が出来ずとも、何かを絶対感じるはずなんです。少なくとも、美味しい不味い楽しい悲しい不愉快怖い気持ちいい痛いなどなど、感情や神経があるのだから、何かしら感じるはずなんです。

大阪には恐ろしいくらいの数のスパイスカレー屋さんがあります。そのうちの何件行ったんやと。

「総合GP獲りたい」

ってのは

「それやってから、口にしろよ」

と、言いたいのです。

今持っている技術だけでは総合GPなど絶対に無理なので、本気で総合GPを目指すのであれば、美味しいスパイスカレーを作れるようになるか、欧風のみに特化して

「欧風部門V10」

を達成できるだけの開発力をつけるか決めて欲しいのが僕の希望です。

なんだかんだと書いてはおりますが、そんな風に番頭は思っています。

はい。


【追伸】
推敲せずにアップしました。

 

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【追記】

青くさい文章を最後までお読み下さりありがとうございます。裏方がでしゃばり過ぎるのは良くないのは重々承知なのですが、弊店の店主森川は自己表現が苦手でしてそこを補完するような作業を僕が行っております。最近の店主森川の新しい動きを見ると、やっと新しいさぼてん食堂の方向性を見つけ、それを期間限定メニューで表現しはじめたのだなあと感じています。

 

店主森川が目指すものをざっくりとは理解していますが、それにはさぼてん食堂をもっと有名にし、その意思を継ぐ者がいなければ難しいと思っています。その目指すものの為に店主森川、番頭共々礎となるよう新しい文化、新しい時代を吸収し、さらなる高みに上がれるよう努めて参りますので、応援よろしくお願い致します。