さぼてん食堂のさぼってへんよ。

大阪肥後橋のカレー専門店さぼてん食堂のブログ

番頭の「カレーふらり旅」番外編

こんにちは、肥後橋のカレー店さぼてん食堂の番頭です。


1月も半分を過ぎますと、もうすっかりと日常が戻って参ります。連休ではございましたが、やはりお正月休みと連休では街の雰囲気が全く違うので同じ連続する休みとはいえ、似て非なるものであると実感させます。


来たれ、毎月正月休み


さて、年末に大都会東京へ行っておりまして、


さぼてん食堂の番頭、カレーふらり旅・その3 - さぼてん食堂のさぼってへんよ。


的なエントリーを複数あげましたが、実は番頭、カレー以外にも色々と食べてるものがございます。


その一つが「新宿 アカシア」さんのロールキャベツシチューです。

 

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僕はアカシアさんのロールキャベツを食べるまで、ロールキャベツもシチューも大嫌いでした。


てのは、実家のロールキャベツはトマトソースを使った酸っぱいロールキャベツで酸っぱいものが苦手な僕はそれが苦痛。シチューも全力母子家庭だった僕にとって、食卓に登場すると最低3日は毎食シチューだったのでやはり苦痛でした。

 


しかし、それをおくびにも出そうものなら今では児童相談所レベルのイベントが不可避でしたので


「おかあさん、美味しいね」


なんて、健気な子供的対応をしておりました。


今振り返れば、鍵っ子特有のひねくれた感性を突発的に披露する僕を高校3年生まで育てて下さったとても素敵なお母さんなので感謝こそすれ、恨みなどございません(絶賛存命中)。


で、そんな苦痛の象徴たるロールキャベツとシチューの話を当時お付き合いしていた彼女にポロッと話ましたところ


「貴様は本当のロールキャベツをまだ知らない」


と、某美味し◯ん坊の主人公テイストにいわれ、新宿アカシアさんに一緒に食べに行きました。

 

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思春期を鹿児島で過ごした僕の当時の新宿と言えば、邪悪な大人が跳梁跋扈する伏魔殿的なイメージを僕は持っており、アルバイト先が新宿と書かれているだけで


「死地に赴く」


心持ちでした。


なので、飯を食いにそんな伏魔殿に行く事を選択した彼女はなんて剛の者なのだろうと普段より気持ちこましな装いで新宿へと向かいました。


はい、だらだらと長いですね。急ぎます。


で、彼女とそのロールキャベツシチューを食べたら、すごいうまい。酸っぱくないし、安い。今は850円ですが、当時は750円とかだったような気がします(なんとなく)。


店内の内装も普段僕が行くようなお店ではなく、洋食屋は洋食屋でも重厚な内装でお手頃な価格と相まって


「ちょっと背伸びした気分になれるけど、お財布に優しいお店で、且つ美味しい」


と、鹿児島から友人が来たり、少しイキりたい時に必ず行ったお店です。なんだかんだとグルメブログを装って、あれこれと過去の話を書いてしまいましたが、味をどう捉えるのかは食べた当時の環境や年齢で色々と変わると思います。若い時は苦手だった苦味が好きになったり、好んで食べなかったものを食べるようになったり、食事が変化するのではなく、食が変化していくのだと僕は思います。


青春時代の曲を聴くと当時を思い出すように、それを食べると当時を思い出すような食べ物。さぼてん食堂も、思い出のキーになるようなメニューを出せたらなあと思います。


新宿アカシアさんのロールキャベツシチュー、新宿へお立ち寄りの時は是非ご賞味下さい。

 

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アカシア 新宿本店(acacia in Shinjuku)
〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目22−10
03-3354-7511
https://goo.gl/maps/kd7itX8sgTC2