さぼてん食堂のさぼってへんよ。

大阪肥後橋のカレー専門店さぼてん食堂のブログ

二月の限定メニューはなんと、丁稚が!!

こんにちは!肥後橋のカレー専門店、さぼてん食堂の丁稚です。

去年の5月からさぼてん食堂で本格的なカレー修行に入り、少しでも早くカレーというものに触れようと自分なりに行動に起こしました。

色々な方からお話を聞いてそのレシピでスパイスカレーを作ってみたり、阪急さんで実施された「カレーとカレーのためのうつわ展」を見にいったり、大阪で有名なカレー屋さんをいくつも食べに行ったりなど

僕の美味しいとはこうだ!

というカレーを作りたく、カレー文化に触れまくりました。

そしてやっと 

「これなら!」

というカレーが形にまとまったので、店長にその出来上がった自分のカレーを食べてもらい、何度も何度も何度も何度も何度もテストを受け

「次回の新作はやらせて下さい!」

とお願いし続けた結果 

「よし」

と許可が下りました! 

ですので2月の新作は、ぼく丁稚が初めて担当させて頂く事となりました。

そのカレーは

「お豆とローストビーフのカレー」

です。

名前はシンプルにそのままお伝え出来ればと思い命名しました。

テーマは

「野菜好きな僕が本当に食べたいカレー」

です。

僕がこのカレーを作ったのはうちの看板メニューがキーマカレーというのもあり、さぼてん食堂のイメージが

「荒々しい」
「肉肉しい」
「ワイルドなカレー」

だったので、さぼてん食堂であまりないテイストの野菜系のカレーを作ろうと考えたからです。

カレーソースの内容はゴボウをメインに、人参、玉ねぎ、トマト、ブロッコリー、セロリ、キャベツ等で出汁をとり、栄養満点な野菜とその味を感じとって頂けるヘルシーテイストものに仕上がりました。

ソースの次はトッピング。

トッピングも野菜を感じていただきたいけれど、ただ野菜をのせるだけではつまらないと思い、色々と試した結果僕が美味しいと感じたのが豆でした。

緑豆という品種のもので、今回の緑豆は噛めば噛むほど豆特有の甘みと旨みがしっかりと味もありカレーソースとのバランスがとれ、これでいこうと選びました。

この緑豆は、実家の福井の畑で作られたものです。

手前味噌になってしまいますが、母が丹精込めて育てた緑豆はどこのものより絶対美味いと思っています。

ここまでは良かったのですが、ここから苦戦しました。イメージしているコク感が出なかったからです。

さぼてん食堂の欧風カレーは、ルウに溶け込んでいるビーフの旨みや飴色タマネギの味の深さでバランスがとれているのですが、それを使わず作り上げているのでとても難航しました。

どうすれば美味しくバランスが取れるカレーが出来るのだろうと色々と試した結果、行き着いたものが、きな粉です。きな粉は実家の緑豆を炒り、それをきな粉にし、ルウに合わせる事で、香ばしい香りとコク感が足され全体的に優しい味わいに仕上りました!

本当は野菜だけで勝負したかったのですが、以前から試作していたローストビーフとお豆のカレーソースの相性が思いがけず良く、ローストビーフもトッピングする事にしました。ヘルシーに仕上げた脂の少ない牛モモ肉のローストビーフとカレーソースの味わいを楽しんでもらえると思います。

とにかく店長と違うカレーを作ろうと意識し今回の新作に辿り着きました。ヘルシーで美味しい一品に仕上がりましたので、是非二月の新作カレーにご期待ください!

 

※写真は試作の段階のものです。

 

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